Dropbox をチームで導入する際の制限

更新 Oct 05, 2023

Dropbox では、ストレージ、同期、共有、API といったリソースやサービスをご利用いただけます。チーム用 Dropbox アカウントの管理者は、チームのフォルダやファイル構造を設計することや、チーム全体の設定を決めることができます。

チームで現在 Dropbox を使用している、または検討されている場合は、ご注意いただくべき各種制限があります。この記事ではそうした制限事項について説明しています。

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:当社では定期的に Dropbox をアップデートしています。そのため、チームのデフォルトの制限が変わることがあります。

透明性と効率性を最大限に引き出せるようフォルダを構成する

フォルダ構造を設計する際、また経時的な増加を計算する際は、以下の制限を考慮する必要があります。

メンバーの制限:

  • 1 件の共有フォルダに参加できるメンバーは 1,000 人まで。
  • 1 件のグループに参加できるメンバーは 1,000 人まで。
  • 1 件のチーム フォルダに参加できるメンバーは 1,000 人まで。
    • メモ:1 回の招待リクエストで招待できるメンバーの最大数は 1,000 人です。
  • チーム フォルダにある単一パスに参加できるメンバー(パス内にある全フォルダのメンバー合計)は 1,000 人まで。
    • 注:パスとは、チーム フォルダ内にある特定のフォルダまでつながるサブフォルダの並びを言います。たとえば、フォルダ C が対象の場合、そのフォルダへのパスは、チーム フォルダ > フォルダ A > フォルダ B > フォルダ C となります。
  • 1 件の制限付きフォルダに参加できるメンバーは 250 人まで。

共有フォルダの制限:

  • フォルダあたりの共有サブフォルダ数(子フォルダとネスト フォルダを含む)は 1,500 個まで。
  • Dropbox アカウントあたりの共有フォルダ数(親フォルダとサブフォルダを含む)は 30,000 個まで。

詳細については、共有フォルダに関するよくある質問をご覧ください。

こうした制限内に収めることで、最高のパフォーマンスを実現できます。人数の多いチームをそれぞれがチーム フォルダを持つサブチームに分けることが必要になる場合があります。グループを使用して、ユーザーに複数のチーム フォルダへのアクセスを許可することもできます。

Dropbox デスクトップ アプリでファイルやフォルダを同期する

Dropbox デスクトップ アプリのパフォーマンスは、アプリを実行しているパソコンのハードウェアの仕様およびオペレーティング システムにより異なりますが、おおむね次のとおりです。

チーム向け選択型同期でパフォーマンスを最適化する

チーム向け選択型同期では、チーム管理者がチーム フォルダとチーム フォルダ内のサブフォルダに対してデフォルトの同期設定を定義できます。この設定は、オンラインでのみアクセスする必要があり、チーム メンバーのパソコンに保存する必要はないファイルに使用できます。チームの選択型同期の詳細をご覧ください。

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注:これについては、定期的に行っていただく必要があります。

選択型同期でハード ドライブの容量を節約する

選択型同期を個々のチーム メンバーが使用してパフォーマンスを管理することができます。これは、30 万件を超えるファイルへのアクセス権を持つユーザーの場合、特に便利です。たとえば、あるチーム メンバーがプロジェクト フォルダにあるファイルすべてを自分のパソコンにダウンロードしたくないとします。この場合、選択型同期を使用すれば、デバイスに同期したいフォルダと、dropbox.com のチーム フォルダでのみ使用できるようにするフォルダを選択できます。選択型同期の詳細については、こちらをご覧ください。

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注:選択型同期を使用して名前空間(チーム フォルダ、共有フォルダ、または制限付きフォルダ)でないデスクトップからの同期を解除しても、お使いのパソコンのデスクトップ アプリによるこうしたファイルやフォルダのメタデータの管理は継続されます。これにより、パフォーマンスに影響が及びますが、ファイルやフォルダはエクスプローラー(Windows)または Finder(macOS)に表示されなくなります。名前空間にあるフォルダだけが、選択型同期を使用した際にデスクトップから完全に削除されます。

最適なパフォーマンスを得るため、大量のファイルを保管しているフォルダの名前を変更、移動、コピー、削除、共有、共有解除する場合は、必ず Dropbox デスクトップ アプリを使用してください。大量のファイルを操作する際に、dropbox.com や Dropbox モバイルアプリを使用することはおすすめできません。

Dropbox 権限の設定と変更

Dropbox での権限変更には、フォルダ構造内にあるチーム フォルダおよび共有フォルダ(名前空間)すべてを確認することが求められます。これにより、権限変更が管理者により設定された既存のいかなる権限を侵害することもないようにしています。構造内に存在する名前空間が多ければ多いほど、権限変更の実行に時間を要する可能性があります。

たとえば、チーム フォルダ内にある別のフォルダにネストされているフォルダを共有したい場合、そのフォルダ構造の名前空間すべての権限設定を確認してからでないと、権限変更を適用することができません。Dropbox の共有フォルダについてはこちらをご覧ください。

よくある質問:チームで利用できる Dropbox の機能と制限

チームで使用できる容量の上限は?

Dropbox には、管理者が変更できない制限がいくつかあります。

  • アップロードするファイル(1 件)サイズの上限:
    • Dropbox デスクトップ アプリとモバイル アプリ:個別のファイルは 2 TB 未満にしてください
    • dropbox.com:個別のファイルは 50 GB 未満にしてください
    • API:個別のファイルは 350 GB 未満にしてください

チームが利用できる Dropbox の機能とその制限は?

プロジェクトをシンプルにして共同作業を促進する Dropbox のさまざまな機能をチームでご利用いただけます。以下でそれぞれの機能と制限についてご確認ください。

  • Dropbox Transfer を使用すると、共同作業する必要がないファイルを簡単に送信できます。転送パッケージのサイズの上限はご利用のプランによって異なります。Dropbox Transfer の詳細についてはこちらをご覧ください。
  • Dropbox ファイル リクエストを使用すると、ご利用の Dropbox アカウントからすべてのユーザーにファイルをリクエストし、収集することができます。ファイル リクエストのサイズ上限はご利用のプランによって異なりますが、各チーム メンバーのファイル リクエスト最大数は 4,000 件です。
  • 法的ホールドを使用すると、管理者はチーム メンバーが作成または修正した全コンテンツを閲覧およびエクスポートできます。各法的ホールドの上限はユーザー 100 人で、チームごとのホールドの上限は 300 です。法的ホールドからコンテンツをエクスポートする際、管理者は最大 100 件のフォルダをエクスポートから除外することができます。
  • データ保持を使用すると、管理者はコンプライアンスや規制要件を満たすためのポリシーを作成することができます。チームでのアクティブな保持ポリシーの上限は 100 件です。

注:法的ホールドとデータ保持は Dropbox データ ガバナンス アドオンの一部です。

共有リンクの上限は?

不正行為を防ぐために、Dropbox アカウントには以下の帯域幅の上限が設けられています。

  • Dropbox Standard:1 TB の帯域幅、1 日のダウンロード回数は無制限
  • Dropbox Advanced and Enterprise:4 TB の帯域幅、1 日のダウンロード回数は無制限

チームで使用できる Dropbox API のレート制限は?

Dropbox では DBX Platform 上に構築したアプリケーション向けにパワフルな API を提供しています。以下の API レート制限は Dropbox Standard、Advanced、Enterprise アカウントに適用されます。

  • Dropbox では不正行為を防止し、可用性と信頼性を守るため、すべての処理についてデフォルトの API レート制限を課しています。詳細については、Dropbox の「エラー処理ガイド」およびエラーに関するドキュメントをご覧ください。
  • Dropbox では、名前空間あたりの書き込み処理に 24 時間で 100 万件の制限を課しています。
  • Dropbox Standard、Advanced、Enterprise プランのアップロード処理は 1 か月あたり 10 億件までとなっています。詳細については、デベロッパー向けのデータ転送に関する制限に関するドキュメントをご覧ください。
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