Microsoft Teams を Dropbox Dash に接続する方法

Admins 更新 Dec 11, 2025

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この記事の情報は、Dropbox Dash の管理者に適用されます。


組織の Microsoft Teams アカウントを Dropbox Dash に接続すると、Dash 内で直接 Teams のコンテンツにアクセスして検索できます。Teams アカウントを Dash と同期することで、ワンクリックでコンテンツと回答にすばやくアクセスできるようになります。

承認方法

Microsoft Teams と Dash の接続を承認するには、次の 2 つの方法があります。

  1. Microsoft Azure でアプリを登録:Dash と Microsoft Entra ID の間で証明書を交換して、Microsoft Azure にアプリを登録します。
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注:
  • 管理者ユーザーアカウントではなく、Azure システムに認証をリンクするため、この方法が推奨されます。
  • Microsoft 365 向け Microsoft Azure に Dash を登録済みの場合は、同じ登録情報を使用して Microsoft Teams の設定を行えます。

2. サービス アカウントで認証:Microsoft Teams コンテンツにアクセスするための管理者アカウントを作成して、Dash と Microsoft Teams 間の認証を許可します。

以下から、組織に最も適した方法の指示に従ってください。

コンテンツ同期の仕組み

  • コンテンツの同期は接続後すぐに開始されるため、データをすばやく検索できます。アカウント内のコンテンツの量によっては、数時間から数日かかる場合があります。同期が完了すると、メールが届きます。
  • Dash は、7 日ごとに Microsoft Teams のコンテンツとアクセス権限の完全同期を実行し、60 分ごとに増分同期を実行します。

方法 1:Microsoft Entra で Dropbox Dash を登録する方法

  1. 管理者の認証情報を使用して、dash.ai にログインします。
  2. 左下にあるアバター(プロフィール写真またはイニシャル)をクリックします。
  3. 管理コンソールを選択します。
  4. 左側のサイドバーで Dash をクリックします。
  5. アプリ]をクリックします。
  6. その他のアプリ タブをクリックします。
  7. Microsoft Teams の右側にある (追加)をクリックします。
  8. Microsoft Azure でアプリを登録を選択し、開始をクリックします。
  9. 予想されること]で手順を確認し、[次へ]をクリックします。
  10. Azure で Dash を設定する]ウィンドウで[次へ]をクリックします。
  11. Azure ポータルをクリックし、認証情報を使用してログインします。

この時点で、Dash のプロンプトを続行する前に、Microsoft Azure で新しいアプリ登録を作成する必要があります。

Microsoft Azure で新しいアプリ登録を作成する手順は次のとおりです:

  1. Microsoft Azure で、左側のサイドバーの Microsoft Entra ID をクリックします。
  2. 左側のサイドバーで[管理]をクリックし、展開されたリストで[アプリの登録]をクリックします。
  3. 新規登録]をクリックします。
  4. アプリケーションの登録ページで、[名前]フィールドに「Dash」と入力します。
  5. サポートされるアカウント タイプ]で、[この組織ディレクトリのアカウントのみ]を選択します。
  6. リダイレクト URI(オプション)で、プラットフォームを選択をクリックして、ウェブを選択します。
  7. 空のフィールドにアドレス「https://www.dropbox.com/oauth_connectors/redirect」を貼り付けます。
  8. 登録]をクリックします。

Microsoft Azure で Dash を登録したら、適切な証明書とアクセス権限を追加する必要があります。

証明書を追加するには:

  1. Microsoft Azure の Dash アプリ登録の概要ページで、[クライアント認証情報]の横にある[証明書またはシークレットを追加]をクリックします。

2. Microsoft Teams と Dash の間で安全な認証を行うために、秘密キーを作成します。

3. [証明書をアップロード]をクリックし、ファイルを選択したら[追加]をクリックします。

API アクセス権限を接続するには:

  1. Microsoft Azure の Dash の概要ページで、左側のサイドバーの API アクセス権限をクリックします。
  2. 権限を追加]をクリックします。
  3. Microsoft Graph]を選択します。
  4. アプリケーションの権限の種類を選択します。
  5. 次の権限を追加します。
    • Team.ReadBasic.All
    • TeamMember.Read.All
    • TeamSettings.Read.All
    • TeamworkTag.Read.All
    • Chat.Read.All
    • ChannelMember.Read.All
    • ChannelMessage.Read.All
    • offline_access
    • User.Read.All
    • Channel.ReadBasic.All
    • Group.Read.All
    • Directory.Read.All
    • AuditLogsQuery.Read.All
  6. 管理者の同意を付与する確認プロンプトを確認したら、[はい]をクリックします。
  7. Microsoft Azure の Dash の概要ページに戻ります。

最後に、Microsoft Azure から Dash 管理コンソールに Dash ID を入力する必要があります。

次の手順に従ってください。

  1. Microsoft Azure の Dash の概要ページでプライマリ ドメインをコピーし、Dropbox Dash のプロンプトに貼り付けます。
  2. 次へ]をクリックします。
  3. Microsoft Azure からアプリケーション(クライアント)IDディレクトリ(テナント)ID をコピーし、Dropbox Dash のプロンプトに貼り付けます。
  4. 次へ]をクリックします。
  5. Microsoft Azure の左側のサイドバーで[証明書とシークレット]をクリックします。
  6. サムプリントをコピーし、Dropbox Dash の[証明書のサムプリント]フィールドに貼り付けます。
  7. Azure にアップロードした証明書に関連付けられている秘密キーを入力します。
  8. 次へ]をクリックします。
  9. 管理者アカウントにログインします。
  10. ポップアップ ウィンドウで要求された権限を確認し、[許可]をクリックします。
  11. Microsoft 365 を追加しました!]ウィンドウで[完了]をクリックします。
  12. dropbox.com の管理コンソール ページに戻ると、同期の準備ができましたというプロンプトが表示されます。
  13. 同期を開始]をクリックします。

Microsoft Teams のコンテンツの同期がすぐに開始されます。アカウント内のコンテンツの量によっては、同期に数時間から数日かかる場合があります。すべてのコンテンツが同期されると、Dash 管理者にメールが届きます。

 

方法 2:サービス アカウントを作成して接続する

サービス アカウントの要件

Microsoft Teams を Dropbox Dash に接続するには、Microsoft のグローバル管理者が Teams と Dash の会社レベルの統合を認証し、承認する必要があります。セキュリティを強化し、Microsoft Teams と Dash の連携に関する問題(管理者が退職する場合など)を防ぐため、この連携のために Microsoft Entra ID で人間以外の管理者サービス アカウントを作成することをおすすめします。

命名規則などのサービス アカウントの使用に関する詳細については、Dropbox Dash との SaaS サービスの連携に関するサービス アカウントの推奨事項のドキュメントをご覧ください。

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注:この記事では、推奨されるサービス アカウントの名前として「svc-dropboxdash-microsoft-teams」について言及しています。

設定の概要:

  • ステップ 1:新しい管理者サービス アカウントを作成します。
  • ステップ 2:サービス アカウントを使用して、Microsoft Teams を Dropbox Dash に接続します。

ステップ 1:Dropbox Dash との連携のために管理者サービス アカウントを作成する方法

  1. 管理者の認証情報を使用して、Microsoft Azure にログインします。
  2. Microsoft Entra ID をクリックします。
  3. 左側のサイドバーで[管理]をクリックします。
  4. プルダウンメニューで[ユーザー]をクリックします。
  5. 新規ユーザー]をクリックします。
  6. プルダウンメニューで[新しいユーザーを作成]をクリックします。
  7. ユーザー プリンシパル名(UPN)フィールドに「svc-dropboxdash-microsoft-teams」と入力します。
  8. ユーザー プリンシパル名]の下にあるプルダウンメニューを開き、ユーザーを関連付けるドメインを選択します。
  9. メール ニックネーム]は、ユーザー プリンシパル名から派生するもののままにします。
  10. 表示名]フィールドに「svc-dropboxdash-microsoft-teams」と入力します。
  11. パスワード フィールドに新しいパスワードを入力します。
    • 自動生成されたパスワードを使用するか、独自のパスワードを設定します。
    • どちらの場合でも、パスワードはパスワード管理ツールなどの安全な場所に保管してください。
  12. アカウントが有効]をオンのままにします。
  13. ページ下部の[次へ:プロパティ]をクリックします。
  14. ]フィールドに「svc-dropboxdash-microsoft-teams」と入力します。
  15. ページ下部の[次へ:割り当て]をクリックします。
  16. ロールを追加]をクリックして、右側の[ディレクトリ]の[ロール]ペインを開きます。
  17. 検索フィールドに「グローバル」と入力します。
  18. このサービス アカウント ユーザーに対して[グローバル管理者]ロールのチェックボックスをオンにします。
  19. ページ下部の[選択]をクリックします。
    • これで、このユーザーの役割としてグローバル管理者が表示されるはずです。
  20. ページ下部の[次へ:確認+作成]をクリックします。
    • 作成するアカウントの概要が表示されるはずです。
  21. ユーザー プリンシパル名]が「svc-dropboxdash-microsoft-teams」であることを確認します。
  22. グローバル管理者ロールが割り当てられていることを確認します。
  23. 作成]をクリックして、ユーザーの作成を完了します。
    • ユーザー ページに戻り、ユーザーが正常に作成されましたポップアップ メッセージが表示されます。
  24. ページを更新して、新しいサービス アカウントを表示します。

サービス アカウントが作成されたら、Microsoft Teams を Dropbox Dash に接続できます。

ステップ 2:サービス アカウントを使用して、Microsoft Teams を Dropbox Dash に接続する方法

サービス アカウントを使用して Microsoft Teams を Dropbox Dash に接続するには:

  1. 管理者の認証情報を使用して、dash.ai にログインします。
  2. 左下にあるアバター(プロフィール写真またはイニシャル)をクリックします。
  3. 管理コンソールを選択します。
  4. 左側のサイドバーで Dash をクリックします。
  5. アプリ]をクリックします。
  6. その他のアプリ タブをクリックします。
  7. Microsoft Teams の右側にある (追加)をクリックします。
  8. サービス アカウントで認証]を選択し、[開始]をクリックします。
  9. 予想されること]のプロンプトを確認し、[次へ]をクリックします。
  10. 次へ]をクリックします。
    • Dropbox Dash が Microsoft Azure に接続することを許可するように求めるポップアップ ウィンドウが表示されます。
  11. 許可]をクリックします。
  12. 前の手順で作成したサービス アカウントのメール アドレスを入力します。
  13. 次へ]をクリックします。
  14. サービス アカウントのパスワードを入力します。
  15. ログイン]をクリックします。
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注:ご利用の環境でアカウントの多要素認証(MFA)が必要な場合は、サービス アカウントに関連付けられた追加の認証を求められる場合があります。

16. 要求されたアクセス権限を確認し、承認をクリックします。

17. dropbox.com の管理コンソール ページに戻ると、同期の準備ができましたというプロンプトが表示されます。

同期を開始]をクリックします。

Microsoft Teams のコンテンツの同期がすぐに開始されます。アカウント内のコンテンツの量によっては、同期に数時間から数日かかる場合があります。すべてのコンテンツが同期されると、Dash 管理者にメールが届きます。

Microsoft Teams を Dropbox Dash に接続する際のよくある質問

Microsoft Teams 向け Microsoft Azure に Dropbox Dash を登録する際に、上記の権限が必要となるのはなぜですか?

  • Team.ReadBasic.All:この権限により、Teams チャネルのメッセージの検索結果を表示する際に、チーム名などのメッセージの情報源に関する情報を表示します。
  • TeamMember.Read.All:この権限は、特定のチームに所属するユーザーを特定し、関連するメッセージの閲覧を許可すべきかどうかを判断するのに役立ちます。
  • TeamSettings.Read.All:この権限は、ユーザーがメッセージにアクセスしたり操作したりする方法に影響をもたらす可能性のあるチーム レベルの構成を把握するために使用されます。これにより、Dash がアクセス ルールを遵守し、各チームの設定に基づいて正確な情報を表示できます。
  • TeamworkTag.Read.All:この権限によって、チーム メンバーやグループに関連するタグのメタデータのインデックスが作成されることで、検索の関連性とユーザーの関係が向上します。
  • Chat.Read.All:この権限により、ユーザーはアクセス可能なダイレクト メッセージやグループ メッセージを検索して閲覧できます。
  • ChannelMember.Read.All:この権限によって、ユーザーは自身が所属するチャネルのメッセージにのみアクセスできるようになります。
  • ChannelMessage.Read.All:この権限により、ユーザーはアクセス可能なチャネルでの過去の会話(作成者やタイムスタンプなどの詳細を含む)を検索して閲覧できます。
  • offline_access:この権限により、Dash はバックグラウンドでの同期とインデックス作成が可能となり、ユーザーがオフラインの場合でも一貫した体験を維持できます。
  • User.Read.All:グループ チャット内のメッセージ作成者や参加者のアバター、名前、プロフィールのメタデータを表示するために必要な権限です。また、関係性に基づいた、検索結果の表示順位も後押しします。
  • Channel.ReadBasic.All:この権限によって、メッセージのチャネル名など、検索結果の整理と表示に必要なメタデータが提供されます。
  • Group.Read.All:この権限は、どのユーザーがどのグループに所属しているかを特定するのに役立ちます。これにより、Dash がアクセス制御を実施でき、閲覧許可されたメッセージのみをユーザーが表示できるようになります。
  • Directory.Read.All:この権限は、権限モデル、ユーザーの関係、チームやチャット全体におけるアクセス適格性の構築と検証に使用されます。
  • AuditLogsQuery.Read.All:この権限は、使用パターンの理解や連携のパフォーマンスおよびコンプライアンスの向上を目的とした分析および監視のために使用されます。

Microsoft Azure で証明書を生成するときに、暗号化されていない秘密キーを作成する必要があるのはなぜですか?

秘密キーは、Dropbox Dash と Microsoft の間の信頼を確立するために使用されます。公開キーをアップロードすると、Dash は秘密キーを使用して Microsoft へのリクエストに署名します。これにより、Microsoft は秘密キーがアップロードした公開キーとペアになっているかどうかを判断できます。

秘密キーを暗号化すると、暗号化や復号化などのタスクに使用されなくなります。したがって、リクエストに署名するには、暗号化されていない秘密キーを使用する必要があります。

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