Dropbox と Microsoft Azure AD をリンクする方法
Dropbox と Microsoft Azure AD のインテグレーションにより、Microsoft Azure AD を通じてチーム用 Dropbox アカウントを一元管理することができます。Dropbox と Microsoft Azure AD を併用すると以下の操作ができるようになります。
- チーム用 Dropbox アカウントでシングルサインオン(SSO)を設定
- Azure AD を介してチーム用 Dropbox メンバー ユーザーのプロビジョニングやプロビジョニングの解除を管理
要件
- チーム用 Dropbox の管理者 アカウント
- Microsoft Azure プラン
- 有効なメール アドレスで登録した Azure AD のユーザー アカウント
SSO の設定やチーム用 Dropbox と Microsoft Azure ユーザーのプロビジョニングを行う方法はいくつかあります。プロビジョニングと SSO を設定するには、本記事の各欄をお読みください。
SSO を設定しない場合は、Dropbox Business チームでユーザーをプロビジョンするの後で停止してください。
注:本記事のステップは現行バージョンの Microsoft Azure ポータルを参照しています。
Microsoft Azure に Dropbox を追加する方法
まず、チーム用 Dropbox のインテグレーションを Microsoft Azure に追加します。
- Microsoft Azure ポータルにログインします。
- [Azure Active Directory]をクリックします。
- [エンタープライズ アプリケーション]をクリックします。
- [新しいアプリケーション]をクリックします。
- [すべて]のカテゴリから[ビジネス向け Dropbox]を選びます。
- [追加]をクリックします。
3 月 18 日にビジネス向け Dropbox アプリケーションのバージョンが更新されました。より新しいバージョンに更新するには、古いバージョンの Dropbox アプリから移行するための手順に従ってください。
テスト ユーザーを作成する方法
SSO とプロビジョニングの設定には Microsoft Azure テスト ユーザーの使用をおすすめします。ユーザーがチーム用 Dropbox に参加する前に、すべて予定どおりに機能しているか確認できます。
テスト ユーザーには、あなたが受信トレイにアクセスできる有効なメール アドレスが必要です。
テスト ユーザーを設定するには次のステップを実行します。
- Microsoft Azure ポータルで[クイック スタート]にアクセスします。
- [テスト用のユーザーを指定(必須)]をクリックします。
- [ユーザーを追加]をクリックし、テスト用のユーザー(1 人または複数)を選びます。
- 選択した設定を保存します。
- 「クイック スタート」ページで[ビジネス向け Dropbox でテスト用のユーザーを作成(必須)]をクリックします。
- [プロビジョニング モード]:[自動]を選びます。
- [承認する]をクリックします。
- dropbox.com にリダイレクトします。[許可する]をクリックして、Microsoft Azure AD をチーム用 Dropbox のアプリとして承認します。
- [接続をテストする]をクリックして Azure AD が問題なく承認されているか確認します。
チーム用 Dropbox アカウントでユーザーをプロビジョンする方法
チーム用 Dropbox アカウントでどのようにユーザーをプロビジョンするか選択します。オプションは次のとおりです。
- Microsoft Azure を介して自動的にユーザーをプロビジョンする
- Dropbox の管理コンソールを介して手動でユーザーをプロビジョンする
- Microsoft Azure ポータルのクイック スタートページで[ビジネス向け Dropbox でテスト用のユーザーを作成(必須)]を選択します。
- [プロビジョニング ステータス]で次のいずれかを選択します。
- オン:Microsoft Azure から自動的にチーム用 Dropbox アカウントでユーザーをプロビジョンする
- オフ:Dropbox のコンソールから手動でユーザーをプロビジョンする
- [スコープ]を設定します。
- [指定したユーザーやグループのみ同期する](推奨):特定のユーザーに Dropbox を割り当てます。Dropbox に指定したユーザーだけがチーム用 Dropbox でプロビジョンされます。
- [すべてのユーザーとグループを同期する]:Microsoft Azure チームに参加しているユーザーやグループすべてがチーム用 Dropbox でプロビジョンされます。
- [保存]をクリックします。
[プロビジョニング ステータス]が[オン]に設定されている場合:
- プロビジョンしたユーザーは全員 Dropbox 管理コンソールの「メンバー」ページに表示されます。ユーザーはチームの招待を承認する必要があります。メンバーは[アクティブ]または[招待済み]のどちらかに表示されます。
- メンバー リストの下部に[Windows Azure AD で管理しているメンバー]という欄があります。
[プロビジョン ステータス]が[オフ]になっている場合:
- Dropbox の管理コンソールからユーザーをチームに招待することができます。
Azure からグループを同期する方法
Azure でグループを同期するには、Azure AD Premium のサブスクリプションが必要です。
AD の同じグループであれば、最新バージョンの Azure Connector を使用して Dropbox に同期することができます。
チーム用 Dropbox アカウントでシングルサインオンを設定
チーム用 Dropbox アカウントで Microsoft Azure をシングルサインオン(SSO)プロバイダとして使用するには、両方のアプリで SSO を設定します。
Dropbox Business と Microsoft Azure をリンクするには次が必要です。
- Dropbox からの固有のログイン URL
- Microsoft Azure からの固有のログイン URL
- Microsoft Azure からの固有のログアウト URL
- Microsoft Azure からの 509 証明書
dropbox.com と Microsoft Azure ポータルの両方をウェブ ブラウザで開いておくと便利です。
dropbox.com で SSO ログイン URL をコピーします。
- dropbox.com で管理者のアカウント情報を使用してログインします。
- [管理コンソール]をクリックします。
- [設定]をクリックします。
- [シングルサインオン]をクリックします。
- [SSO ログイン URL]で[リンクをコピー]を選びます。Microsoft Azure で、この URL が必要になります。
次に、Microsoft Azure ポータルで Dropbox Business の設定が正しいか確認します。
- Microsoft Azure ポータルにログインします。
- チーム用 Dropbox アプリを選びます。
- 「クイック スタート」ページで[シングルサインオンを設定(必須)]をクリックします。
- [モード]を[SAML ベースのログイン]に設定します。
- Dropbox Business の管理コンソールでコピーした URL を[ログイン URL]の欄に貼り付けます。
- [識別条件]の欄に[Dropbox]を入力します。
- [応答 URL]の欄に「https://www.dropbox.com/saml_login」と入力します。
- [証明書(Base64)]をクリックしてダウンロードし、SAML 署名証明書を保存します。
- [ビジネス向け Dropbox を設定]をクリックして設定ガイドを開きます。[Azure AD シングルサインオンのサービス URL]と[Azure AD のログアウト URL]をコピーします。インテグレーションの設定を完了する際にこうした URL が必要になるので、すぐにアクセスできる状態で URL を保存しておきます。
- [保存]をクリックします。
Microsoft Azure ポータルで正しく設定されていることを確認したら、Dropbox で SSO を有効にします。
- dropbox.com で管理者のアカウント情報を使用してログインします。
- [管理コンソール]をクリックします。
- [設定]をクリックします。
- [シングルサインオン]をクリックします。
- シングルサインオン ボックスで次の操作を実行します。
- テスト段階では SSO を[オプション]にします。[オプション]では、ユーザーがログイン時に SSO または自分のユーザー名とパスワードを使用することができます。
- テストが完了したら SSO をオンにするため、SSO を[必須]に設定します。管理者はいつでもユーザー名とパスワードを使用してログインすることができます。
- [アイデンティティ プロバイダのログイン URL]の横に Microsoft Azure が提供した Azure AD シングルサインオンのサービス URL を貼り付けます。
- [アイデンティティ プロバイダのログイン URL(オプション)]の横に Microsoft Azure が提供した Azure AD のログアウト URL を貼り付けます。
- [証明書を選択]をクリックし、Microsoft Azure からダウンロードした SAML 署名証明書をアップロードします。
- [変更を保存]をクリックします。
シングルサインオンをテストします
Dropbox Business と Microsoft Azure 間の接続をテストし、SSO が正しく設定されているか確認します。
チーム用 Dropbox の管理者アカウントからログアウトし、SSO を使用してテスト用のチーム メンバーとしてログインできるか試します。
- dropbox.com で管理者アカウントにログインしている場合は、ご自分のアバターをクリックしてから[ログアウト]を選びます。
- Azure AD でテスト用に指定したユーザーとして dropbox.com にログインします。
- [続行]をクリックします。
- Microsoft ログイン ポータルにリダイレクトします。そのユーザーの Azure AD ユーザー名とパスワードを入力します。
- dropbox.com に再びリダイレクトされ、そのユーザーのアカウントでログインした状態になります。
ユーザーに Dropbox Business を割り当てます
すべての設定とテストが完了したら、ユーザーにチーム用 Dropbox へのアクセスを許可します。Dropbox Business を必要とする各ユーザーまたはグループに Dropbox Business を割り当てます。
ユーザーに Dropbox Business を割り当てると、SSO が有効になり自動的にプロビジョニングされます。
- 割り当てられたユーザーは Dropbox でプロビジョンされ、Dropbox Business チームへの招待を受け取ります。
- チームに参加すると、SSO を使用してログインできるようになります。
ユーザーまたはグループに Dropbox Business を割り当てるには、Microsoft Azure ポータルにアクセスします。
- Microsoft Azure ポータルにログインします。
- [ユーザーとグループにシングルサインオンを適用(推奨)]をクリックします。
- そうすると[ユーザーとグループ]で Dropbox Business へのアクセスを個人またはグループに許可することができます。
Dropbox Business を割り当てていないユーザーは、自動的にプロビジョンされず SSO を利用することができません。