ファイルやフォルダを「無視」に設定する方法
この記事では、Dropbox Basic、Plus、Professional、Essentials および Family のお客様にご利用いただける機能についてご説明しています。
無視されるファイルとは、パソコン上の Dropbox フォルダ内にあるファイルで、Dropbox サーバーに保存されていないものを指します。このようなファイルは、dropbox.com からアクセスできず、Dropbox アカウントに同期されません。このオプションを使用すると、Dropbox フォルダからファイルを削除したり、選択的同期を使用したりせずに、Dropbox アカウントのストレージ容量を節約できます。
Dropbox がファイルやフォルダを無視するように設定する
ファイルまたはフォルダを無視するには、以下のオペレーティング システム別の手順に沿って操作してください。
注:パソコンに同期するファイルを管理する他の方法として、選択型同期を使用するか、ファイルとフォルダを[オンラインのみ]または[オフラインアクセス可]にすることも可能です。
ファイルまたはフォルダを無視するように設定するには:
- 無視するように設定したいファイルまたはフォルダに移動します。
- そのファイルまたはフォルダを右クリックして、コンテキスト メニューを表示します。
- [Dropbox]にカーソルを合わせます。
- [dropbox.com と同期しない]をクリックします。
注:この機能はチーム アカウントではご利用いただけません。
PowerShell アプリを使用して、無視するファイルまたはフォルダを設定することもできます。手順は次のとおりです。
- パソコンで PowerShell アプリケーションを開きます。
- 以下のコードを入力し、ファイル/フォルダのパスのプレースホルダを無視するファイル/フォルダのパスに置き換えます。
- ファイル/フォルダのパスを見つけるには、ファイル/フォルダを右クリックして、パスとしてコピーをクリックします。
Set-Content -Path 'C:\Users\yourname\Dropbox (Personal)\YourFileName.pdf' -Stream com.dropbox.ignored -Value 1
- Enter キーを押します。
ファイルまたはフォルダの横にあるアイコンが、無視されたことを示す灰色のマイナス記号に変わります。
File Providerで Dropbox for macOS を実行している場合:
- 無視するように設定したいファイルまたはフォルダに移動します。
- そのファイルまたはフォルダを右クリックして、コンテキスト メニューを表示します。
- [同期しない]をクリックします。
MacOS をご利用で、File Provider にオプトインしていない場合:
- 無視するように設定したいファイルまたはフォルダに移動します。
- そのファイルまたはフォルダを右クリックして、コンテキスト メニューを表示します。
- dropbox.com に同期しないをクリックします。
注:この機能はチーム アカウントではご利用いただけません。
Terminal アプリを使用して、無視するコンテンツを設定することもできます。MacOS 用 Dropbox の最新のアップデートは、Apple の更新された File Provider API を利用して macOS とより深く統合します。この更新により、ファイルまたはフォルダを無視するように設定するときに使用するコードが変更されます。
File Provider 上で macOS 用 Dropbox を実行している場合:
- パソコンから[ターミナル]アプリケーションを開きます。
- 以下のコードを入力し、ファイル/フォルダ パスのプレースホルダーを、無視するファイル/フォルダ パスに置き換え、「yourname」をユーザー名に置き換えます。
xattr -w 'com.apple.fileprovider.ignore#P' 1 '/Users/yourname/Library/CloudStorage/Dropbox/YourFileName.pdf
- Enter キーを押します。
注:ファイルを「オンラインのみ」に設定している場合、設定によっては、このアイコンが「オンラインのみ」または「混在」のアイコンに変わることもあります。
MacOS をご利用で、File Provider にオプトインしていない場合:
- パソコンから[ターミナル]アプリケーションを開きます。
- 以下のコードを入力し、ファイル/フォルダ パスのプレースホルダーを、無視するファイル/フォルダ パスに置き換え、「yourname」をユーザー名に置き換えます。
xattr -w com.dropbox.ignored 1 '/Users/yourname/Dropbox (Personal)/YourFileName.pdf'
- Enter キーを押します。
ファイルまたはフォルダの横にあるアイコンが、無視されたことを示す灰色のマイナス記号に変わります。
- パソコンから[ターミナル]アプリケーションを開きます。
- 以下のコードを入力し、ファイル/フォルダ パスのプレースホルダーを、「無視」の設定を解除するファイル/フォルダ パスに置き換え、「yourname」をユーザー名に置き換えます。
attr -s com.dropbox.ignored -V 1 '/home/yourname/Dropbox (Personal)/YourFileName.pdf'
- Enter キーを押します。
ファイルまたはフォルダの横にあるアイコンが、無視されたことを示す灰色のマイナス記号に変わります。
ファイルまたはフォルダの「無視」の設定を解除する
Dropbox がファイルまたはフォルダを無視しないようにするには、以下のオペレーティング システム別の手順に沿って操作してください。
ファイルまたはフォルダの「無視」の設定を解除するには:
- 「無視」の設定を解除したいファイルまたはフォルダに移動します。
- そのファイルまたはフォルダを右クリックして、コンテキスト メニューを表示します。
- [Dropbox]にカーソルを合わせます。
- [dropbox.com と同期する]をクリックします。
注:この機能はチーム アカウントではご利用いただけません。
PowerShell アプリを使用して、今後無視しないファイルまたはフォルダを設定することもできます。
- パソコンで PowerShell アプリケーションを開きます。
- 以下のコードを入力し、ファイル/フォルダ パスのプレースホルダーを、「無視」の設定を解除するファイル/フォルダ パスに置き換え、「yourname」をユーザー名に置き換えます。
Clear-Content -Path 'C:\Users\yourname\Dropbox (Personal)\YourFileName.pdf' -Stream com.dropbox.ignored
- Enter キーを押します。
File Providerで Dropbox for macOS を実行している場合:
- 「無視」の設定を解除したいファイルまたはフォルダに移動します。
- そのファイルまたはフォルダを右クリックして、コンテキスト メニューを表示します。
- [同期]をクリックします。
MacOS をご利用で、File Provider にオプトインしていない場合:
- 「無視」の設定を解除したいファイルまたはフォルダに移動します。
- そのファイルまたはフォルダを右クリックして、コンテキスト メニューを表示します。
- [dropbox.com と同期する]をクリックします。
注:この機能はチーム アカウントではご利用いただけません。
Terminal アプリを使用して、コンテンツを今後無視しないよう設定することもできます。
File Provider 上で macOS 用 Dropbox を実行している場合:
- パソコンから[ターミナル]アプリケーションを開きます。
- 以下のコードを入力し、ファイル/フォルダ パスのプレースホルダーを、「無視」の設定を解除するファイル/フォルダ パスに置き換え、「yourname」をユーザー名に置き換えます。
xattr -d com.dropbox.ignored /Users/yourname/Library/CloudStorage/Dropbox-Personal/YourFileName.pdf
- Enter キーを押します。
- さらに、以下のコードを入力し、ファイル/フォルダ パスのプレースホルダーを「無視」の設定を解除したいファイル/フォルダ パスに置き換え、「yourname」をユーザー名に置き換えます。
xattr -d 'com.apple.fileprovider.ignore#P' '/Users/yourname/Library/CloudStorage/Dropbox-Personal/YourFileName.pdf'
- Enter キーを押します。
取り消し線のクラウド アイコンがこのファイル/フォルダの横から消えて、無視されなくなったことを示します。
注:ファイルをオンライン専用に設定している場合、設定に応じてアイコンがオンライン専用アイコンまたは混合状態アイコンに変更されることがあります。
MacOS をご利用で、File Provider にオプトインしていない場合:
- パソコンから[ターミナル]アプリケーションを開きます。
- 以下のコードを入力し、ファイル/フォルダ パスのプレースホルダーを、「無視」の設定を解除するファイル/フォルダ パスに置き換え、「yourname」をユーザー名に置き換えます。
xattr -d com.dropbox.ignored '/Users/yourname/Dropbox (Personal)/YourFileName.pdf'
- Enter キーを押します。
ファイルまたはフォルダの横にあるアイコンが緑色のチェックマークに変わり、無視されなくなったことを示します。
- パソコンから[ターミナル]アプリケーションを開きます。
- 以下のコードを入力し、ファイル/フォルダ パスのプレースホルダーを、「無視」の設定を解除するファイル/フォルダ パスに置き換え、「yourname」をユーザー名に置き換えます。
attr -r com.dropbox.ignored '/Users/yourname/Dropbox (Personal)/YourFileName.pdf'
- Enter キーを押します。
ファイルまたはフォルダの横にあるアイコンが緑色のチェックマークに変わり、無視されなくなったことを示します。
無視されるファイルの詳細に関するよくある質問
Dropbox でファイルやフォルダを「無視」に設定するとどうなりますか?
「無視」に設定されたとしても、ファイルやフォルダはパソコンのハード ドライブ上の Dropbox フォルダにはそのまま存在します。ただし、Dropbox サーバーや他のデバイスからは削除されます。dropbox.com からアクセスすることはできなくなり、Dropbox アカウントとの同期対象からも除外されます。必要に応じて、いつでもファイルやフォルダを dropbox.com と同期するように設定できます。
無視されるフォルダ内のファイルも無視されますか?
ファイルまたはフォルダを「無視」の状態のフォルダに移動すると、そのファイルまたはフォルダも無視されます。ファイルまたはフォルダを「無視」の状態にあるフォルダの外に移動すると、そのファイルまたはフォルダは無視されなくなります。
Dropbox で無視される共有ファイルやフォルダに加えた変更は同期できますか?
共有ファイルまたはフォルダを「無視」に設定した場合、パソコン側(またはオンライン側)で行った編集内容はお互いに同期しません。
「無視」を解除すると、Dropbox は可能な場合「無視」に設定されていたファイルまたはフォルダをオンラインの共有ファイルまたはフォルダと統合します。そうでない場合、Dropbox はどちらのバージョンも維持し、一方を競合コピーとしてラベル付けして、編集内容が失われないようにします。
ファイルやフォルダの「無視」の手順は、現在使用しているオペレーティング システムで機能しますか?
Dropbox フォルダをデフォルト以外の場所に移動した場合、上記のコマンドは機能しません。手動で更新する必要があります。