エンタープライズ モビリティ管理(EMM)でチームを管理する
この記事では、Enterprise プランの Dropbox チームでのみご利用いただける機能について説明しています。
エンタープライズ モビリティ管理(EMM)を利用すると、組織のアプリやネットワーク、デバイスなどでモバイル デバイスの使用を組織が管理できます。Dropbox EMM では、Enterprise プランに加入している Dropbox チームがサード パーティである EMM プロバイダと共にメンバーの Dropbox モバイル アプリの使用をより細かに管理できます。
EMM を使用する Enterprise の管理者は、次の操作を行うことができます。
- Enterprise アカウントのモバイル アプリ使用を管理対象デバイスのみに制限(組織が提供したデバイスまたは個人用デバイスを含む)
- 空き容量や位置情報など、アプリ使用の可視性を強化
- 紛失/盗難に遭ったデバイスを遠隔削除
エンタープライズ モビリティ管理(EMM)を有効にする
EMM を有効にするには、まずサード パーティの EMM プロバイダ経由で組織のモバイル デバイスのアクセスを管理できるようにします。このプロセスが完了したら次の手順を行います。
- dropbox.com で管理者のアカウント情報を使用してログインします。
- [管理コンソール]を開きます。
- [設定]をクリックします。
- [デバイス]で[エンタープライズ モビリティ管理(EMM)]をクリックします。
- プルダウン メニューが表示されたら、次の手順を行います。
- 受理した認証(auth)トークンをコピーします。
- EMM を初めて設定する場合は[テスト モード]オプションを使用して、正確に設定できるようにします。
- EMM プロバイダの管理コンソールを開き、次の手順を行います。
- Dropbox EMM(iOS 版)アプリと Android 版 Dropbox アプリをお客様の組織のアプリストアに追加します。
- iOS と Android デバイスの両方で、認証トークンを含むアプリ設定を追加します(キー名の入力を指示された場合は team_emm_token を使用してください)。
- Dropbox の管理コンソールに戻り、該当する場合は EMM 規則に例外を追加します。
- [例外]リストに追加したユーザーは、通常の Dropbox アプリまたは EMM Dropbox アプリでログインすることができます
- 任意モードで EMM が問題なく起動していることを確認し、EMM プロバイダと Dropbox の設定が完了したら、[必須]オプションを使用してチーム メンバー全員が EMM を使用するように指定できます。
- このオプションは、ユーザーを通常の Dropbox アプリからログアウトさせ、EMM 管理対象アプリからのみログインできるようにします。
注: EMM を必須にする前に、この変更について必ずチーム メンバー全員に通知してください。
チーム メンバーの誰がモバイル デバイスで Dropbox を使用していますか?
EMM の導入中に、どのチーム メンバーのセッションが Dropbox EMM アプリまたは通常の Dropbox モバイル アプリでアクティブ状態になっているのか把握していると便利です。この情報を知ることで、管理者は移行プロセスの状態を把握し、どのタイミングで EMM を任意ではなく必須にするかを決定しやすくなります。また、使用レポートは管理者が組織全体におけるモバイル アプリの使用状況についてよりよく理解する上で役立ちます。
使用レポートを作成するには:
- dropbox.com で管理者のアカウント情報を使用してログインします。
- [管理コンソール]をクリックします。
- [設定]をクリックします。
- [デバイス]で[エンタープライズ モビリティ管理(EMM)]をクリックします。
- [エンタープライズ モビリティ管理(EMM)]の下にある折りたたみ可能なウィンドウを開きます。
- [モバイル アプリの使用レポートを作成]をクリックします。
注: レポートが生成されると、管理者にプロセスが完了したことを知らせるメール通知が届きます。
EMM を有効にした場合 Dropbox モバイル アプリに何らかの変更がありますか?
iOS:本アプリは、iOS デバイスおよび Apple App Store では Dropbox EMM という名称の新しいアプリとして表示されます。
Android:Android デバイスを対象とする従来の Dropbox アプリに変更を施しました(新しい EMM アプリを製作するのではなく)。
注:Dropbox EMM を Android で利用するには、Google Android フレームワーク(旧名:「Android for Work」)が必要です。
Dropbox が推奨する EMM プロバイダーは?
Dropbox が推奨する EMM プロバイダーはいませんが、次のベンダーで Dropbox アプリがサポートされていることを確認しています。
- AirWatch
- Centrify
- IBM Maas360
- Inventit MobiConnect
- Matrix42
- MobileIron
- Okta
- SoftBank ビジネス・コンシェル
上記リストの EMM プロバイダを利用する場合はプロバイダーに連絡し、詳細および利用開始方法についてお問い合わせください。
EMM を有効にした場合、チーム メンバーにはどのように表示されますか?
EMM を有効にして認証が完了すると、Dropbox はメンバーがログインするごとに認証トークンを検索します(ユーザーが EMM 管理対象デバイスからアクセスした場合)。
チーム メンバーが Dropbox モバイル アプリにログイン中の場合、EMM はメンバーを自動的にログアウトさせ、EMM 管理対象アプリからのみログインできるようにします。Dropbox アプリをすでに所有しているチーム メンバーがログインを試みた場合も同様です。
チーム メンバーが通常の Dropbox アプリへのログインを試みると、そのログインはブロックされ、ユーザーは管理対象アプリにリダイレクトされます。
チームでの Dropbox EMM の使用についてはこちらもご覧ください。
認証トークンで問題が発生している場合
認証トークンで問題が発生している場合は、おそらくサード パーティの EMM プロバイダーと正しく設定されてないことが考えられます。Dropbox 管理コンソールの認証トークンが EMM プロバイダーのものと一致していることをご確認ください。
問題がなお解決されない場合はトラブルシューティングについて、ご利用の EMM プロバイダーにお問い合わせください。
EMM を有効にしてからチーム メンバーが Dropbox にアクセスできない場合
EMM を有効にした後で Dropbox にアクセスできなくなったチーム メンバーがいる場合は、おそらくそのユーザーのデバイスが EMM プロバイダーの最新設定に準拠していないことが考えられます。この問題を解決するには、ユーザーのデバイスで EMM プロバイダー設定を確認してください。問題として次が考えられます。
- ユーザーが正しい Dropbox モバイル アプリを使用していない
- デバイス管理が正しく設定されていない
- デバイスが最新の情報で設定されていない