File Provider での Dropbox for macOS で予想される変更点

更新 Jun 09, 2024
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この記事では、すべての Dropbox プランで利用できるアップデートについて説明します。

File Provider での Dropbox for macOS の最新バージョンでは、Apple のアップデートされた File Provider API を利用して、macOS とさらに緊密に統合し、サードパーティ製アプリケーションで「オンラインのみ」のファイルを開くことに関連する問題を修正しています。この新しいエクスペリエンスには、以下に概説する、API に必要ないくつかの変更も含まれています。
 

File Provider での Dropbox for macOS の最新バージョンの使用に必要なデバイスは macOS 12.5 以降となっていますが、macOS 13 以降の使用を強くお勧めします。


お客様がこのアップデートの対象かどうかを確認するには、こちらをご覧ください

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:File Provider での Dropbox for macOS の最新バージョンをオプトインしていただくことをお勧めしますが、Dropbox を引き続きご利用いただくために、移行が必要なわけではありません。

以下の表は、File Provider での Dropbox for macOS を使用する場合に予想される変更の概要を示しています。このリストは、Dropbox for macOS のエクスペリエンス向上の取り組みに応じて継続的に更新されます。

File Provider API によって導入された変更

以下の変更は、File Provider API の設定要件であり、macOS によって制御されます。

最新アクティビティ 追加情報
同期のアイコンは、アップデートされた macOS のアイコンと一致するように変更されました。
同期のパフォーマンスは macOS によって調整されるようになりました。
  • パソコンがバッテリー残量不足、電源に未接続、または高温になったといった場合には、バッテリーの残量を維持するために、同期のパフォーマンスが低下することがあります。
Dropbox フォルダの場所の変更は、File Provider での Dropbox for macOS ではサポートされなくなりました。
  • お使いの Dropbox フォルダが ~/Library/CloudStorage に移動します。
  • Dropbox フォルダの場所が変更されたため、一部のサードパーティ製アプリケーションで以前リンク済みだったファイルを再度リンクし直す必要があります。
  • Finder の Dropbox フォルダは今後、[お気に入り]ではなく[場所]の項目に表示されるようになります。
  • 個々のフォルダを Dropbox フォルダから[お気に入り]に移動しておけば、すばやくアクセスできるようになります。
  • 一部のユーザー向けに、Dropbox フォルダを互換性のある外付けドライブに移動するためのサポートの提供を開始しました。File Provider での Dropbox for macOS 向け外付けドライブのサポートについて詳しくはこちらをご覧ください。
Finder のツールバーで Dropbox を表示する機能は、File Provider での Dropbox for macOS ではサポートされません。
パッケージは、ディレクトリではなく通常のファイルのような動作をするようになりました。
  • 新しい macOS パッケージは通常のファイルとして表示されますが、実際は他のファイル タイプを含むバンドルです。
    • macOS パッケージの内容:.pages、.numbers、.key など。
  • この新しい形式は、以前のパッケージ ファイルと同じ機能を持ちます。
  • 次の変更時および同期時に既存のパッケージが新しい形式に更新されます。
  • 新しい macOS パッケージには、File Provider での Dropbox for macOS を実行しているデバイスでのみアクセスできます。
ファイルの種類によって File Provider での Dropbox for macOS でサポートされないものがあります。
オフラインアクセスを許可]を設定していない Dropbox のファイルやフォルダは、ハード ドライブのディスク容量が少なくなると自動的に「オンラインのみ」に設定されることがあります。
  • 特定のファイルまたはフォルダに[オフラインアクセスを許可]を設定するには:
    • このオプションを適用するすべてのファイルまたはフォルダを選択し、右クリックして[オフラインアクセスを許可]を選択します。
  • Dropbox フォルダ全体をオフラインで利用できるようにするには:
    • ~/Library/CloudStorage 内の Dropbox フォルダに移動し、右クリックして[オフラインアクセスを許可]を選択します。
ダウンロードしたファイルの一部が、ディスクの空き容量を占有していると表示されない場合があります。
  • Dropbox デスクトップ アプリから「オンラインのみ」のファイルを開くと、パソコンにファイルがダウンロードされますが、macOS ではこれらのファイルはディスクの空き容量に対して加算されません。
    • 「オフラインアクセス可」とマークされていないファイルは、ハード ドライブのディスクの容量が少ない場合、自動で「オンラインのみ」に設定されます。
    • ファイルを「オフラインアクセス可」とマークすると、この切り替えを防ぐことができます。これにより、ディスク容量が正確に表示されるようになります。

既知の制限事項

当社ではお客様からのフィードバックに積極的に耳を傾けています。このリストは、File Provider API と File Provider での Dropbox for macOS の両方でアップデートが行われるごとに、定期的に改訂されます。

最新アクティビティ 追加情報
Dropbox Transfer では、新しい macOS パッケージはサポートしていません。
  • 新しいパッケージは現在、Dropbox Transfer ではサポートされていません。
多数のファイルが関与するアクションは、完了までに通常よりも時間がかかる場合があります。
  • 300,000 件を超えるファイルを含む Dropbox アカウントの同期または更新には、以前のバージョンよりも時間が長くかかることがあります。
    • 選択型同期を利用して、ハード ドライブに保存されているファイルの数を減らすことで、移行を高速化できます。
特定の種類のファイルは、macOS 12 では同期されない場合があります。
  • ファイルまたはフォルダの名前にバイト順マーク(BOM)が含まれている場合、同期されない可能性があります。
  • ファイルまたはフォルダの名前がスペースで始まり、その後に 1 桁の数字が続く場合、同期されない可能性があります。
  • 上記の問題は、macOS 13 以降では解決されています。
デバイスで複数のバージョンの Dropbox デスクトップ アプリを使用すると、同期の問題が発生する可能性があります。
macOS 14 へのアップデート後は、Dropbox デスクトップ アプリの同期に時間がかかるか、同期が止まる場合があります。
  • ユーザーによっては、macOS 14.0 にアップデートすると、1 回の再同期が完了するまでに数時間かかる場合があります。 
    • 同期が停止している」という通知が表示される場合があります。
    • これは Dropbox の管理外の既知の問題です。
    • 現在、これは macOS 12.5 ~ 13.2 のいずれかの時点で File Provider を使用し、現在 macOS 14.0 にアップデートしているユーザーのみが影響を受けていることを把握しています。
    • この問題はパソコンを再起動すると解決する場合があります。
    • 再起動してから数時間経っても問題が解決しない場合は、Dropbox サポートにお問い合わせください。
LAN 経由での同期は現在サポートされていません。
名前が非常に長い特定のファイルやフォルダ、または深くネストされたフォルダ構造にある特定のファイルやフォルダは同期されません。
  • ファイルまたはフォルダ名の長さの上限は、パス全体によって異なります。
  • 現在のパスの長さには、最大で 8,096 文字という制限があります。
一部の種類のファイルは、アプリケーションがそのファイルをアクティブに編集している間は同期されない場合があります。
  • macOS 13 では、これらのファイルは Dropbox デスクトップ アプリの[同期の問題を表示する]のウィンドウで明確に識別されます。
    • 同期を再開するには、これらのファイルをアクティブに編集しているアプリケーションを閉じてください。
Dropbox Backup が有効になっている場合、AirDrop は機能しません。
  • これはすでに報告されている問題で、現在 Dropbox のエンジニア チームが解決に向け積極的に取り組んでおります。
    • お使いのデバイスでこの問題を解決するには Dropbox サポートまでお問い合わせください。
CrowdStrike Falcon Endpoint Security Extension と Dropbox を同時に実行すると、システムエラーが発生する可能性があります。 
  • macOS 13.2 またはそれ以前バージョンで CrowdStrike Falcon Endpoint Security Extension を実行しているお客様の場合、現時点では、アップデートされた Dropbox for macOS に移行することはできません。
    • この問題は、macOS 13.3 以降では解決されています。
Safari では、.htmlまたは .cssファイルは、フル ディスク アクセス権限がないと開くことができません。
  • .htmlまたは .cssファイルを Dropbox で開くと、Safari ではエラーになることがあります。
  • Safari を引き続きご利用になる場合:
    • 画面左上の Apple ロゴをクリックします。
    • システム設定]を開きます。
    • セキュリティとプライバシー]をクリックします。
    • フル ディスク アクセス]をクリックします。
    • +](プラス記号)をクリックします。
    • Safari]を選択します。
    • 開く]をクリックします。
Dropbox デスクトップ アプリから Dropbox Vault のファイルやフォルダを開くことはできません。
  • Dropbox Vault に保存されているファイルやフォルダを Dropbox デスクトップ アプリで開くことはできなくなります。
    • ウェブ上では引き続き Vault のファイルにアクセスできます。
リンクした Dropbox アカウントの動作を同じデバイスで異なる設定にすることはできません。
  • 1 台のデバイスで 2 つの Dropbox アカウントをリンクしている場合、そのデバイスで File Provider での Dropbox for macOS に移行するには、両方のアカウントが利用資格を満たしている必要があります。
    • 両方のアカウントが利用資格を満たしている場合、File Provider での Dropbox for macOS に移行することを選択すると、両方のアカウントが Dropbox デスクトップ アプリの起動時にアップデートされます。
    • いずれかのアカウントが利用資格を満たさない場合、両方のアカウントが従来の macOS 版 Dropbox のままになります。
  • リンクされたアカウント 2 つのうち 1 つのみがデバイスの Dropbox アプリにログインしている場合、そのアカウントが利用資格を満たしていれば移行できます。
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